この企画は「結婚というものについてどう思う?」をテーマに、さまざまな方にお話を聞くものです。結婚=人それぞれと言うけれど、どれくらい人によって異なるのか、その違いを浮き彫りにしていきます。
今回は埼玉県を中心に首都圏で人気あるラジオ局・NACK5でラジオDJをされている高森浩二さんとパフォーマーをされている高橋留依さんご夫妻の登場!
こちらの記事でインタビューをした際、素敵なご夫婦だと思ったのでこのインタビューをお願いしました。
3行ご紹介
高森浩二さん
・NACK5の「NACK5時ラジ」のラジオDJやすき家RADIOなどで活躍
・JリーグRB大宮アルディージャのスタジアムDJもされて、パリピかと思いきや真面目な方
・声が渋い。とにかく渋い。渋すぎてレストランで店員さんを呼んでも声が通らない
高橋留依さん
・千葉の某大型テーマパークでパフォーマーをしていた
・川崎フロンターレファンだったが、さいたまに引っ越してからは大宮アルディージャ派に
・スタジアムでかっこいい夫の声を聴いては「この声を私は家で独占している!」と優越感
最初は同伴デートから
高森浩二さん(夫)
あれは、2018年の夏でした。7月~9月末までやっていた東京湾納涼船というイベントで私が船内DJをしていて、妻が「ゆかたダンサーズ」というパフォーマーをしており、週1回共演していました。
わりと体育会系な現場で、終わった後反省会などがあって、さらにみんなで飲みに行ったりして、劇団みたいな感じだったんです。妻の最初の印象は、スラっとして背が高くて綺麗な人だな、ですね。
高橋留依さん(妻)
私の夫に対する印象は首に変なの巻いてるおじさんがいるな、って思ったのが最初でした。
高森さん
そのとき、ぼくがサーフィンで首を痛めてコルセットしてたんだよね。
留依さん
そうそう(笑)。あと思ったのは、「ラジオDJ!?有名人に会えた!」とも思いましたね。私、ミーハーなんで(笑)。一緒に仕事する機会あるといいな、なんて思って。
Grand Flow(滝口)
じゃあ、最初は留依さんはまったく高森さんのことを意識してなかったんですね。ちょっと言葉悪いですが、大物MCタレントにすり寄る若い女性タレントみたいな感じで。
留依さん
ホント、そういう感じでした。
Grand Flow
そこからどう近づいていったんですか?
高森さん
最初は、仕事前にランチ行こうよ、って誘いましたね。
Grand Flow
出勤前の女性とごはん!同伴デートみたいなものですね(笑)
高森さん
まさにそうです(笑)。ただ、LINEは毎日していたし、「これはいけるんじゃないか」と思っていました。夏が終わる前に「付き合ってほしい」と言いましたね。
Grand Flow
留依さんは最初、高森さんのことを恋愛対象として見てなかったわけですが、どこで変わったんですか?
留依さん
最初は全然興味なかったんですよね…一度、仕事に行く前に二人で東京タワーに行ったんです。特に何も考えず。でも展望台で「あれ?わたし、なんでこの人と東京タワーにいるんだろ?特に恋愛対象でもないのに」って思ったことは覚えてるんですよね。
ただ、いっしょにいて単純に楽しかったのはたしかです。16才離れてるんですが、変に気を使わなくてすんで。
Grand Flow
恋愛対象じゃなかったなら、告白されたときは迷いました?
留依さん
いや、それはなかったですね。その日、彼が車で家まで送ってくれたんですが、信号で止まるたびに水をゴクゴク飲んでたんです。
高森さん
緊張してたんだよ(笑)。
留依さん
で、(あ、これは告白されるな)って思って。でもすんなり「はい。よろしくお願いします」って言いました。
高森さんは結婚相談所に入っていた
Grand Flow
16歳離れている若い女性と付き合えるのはやっぱり高森さんがモテるからですか?
高森さん
いや、モテるなんてこと、ないですよ。結婚はあきらめてましたし。
Grand Flow
どういうことですか?
高森さん
妻と出会う二年前の2016年ごろ、ぼく、結婚相談所に入っていたんです。でも、うまくいかなくて。
あぁ、ぼくは1人で生きていく運命なんだな。もういいか、1人で生きていこう。そう思った後に、妻に会ったんです。
Grand Flow
どれくらいの人数の方とお見合いしたんですか?
高森さん
1年間で5人くらい会いました。
Grand Flow
人数としては少ないですね。
高森さん
え?そうですか?まぁ、とにかくうまくいかなかったんです。でも、いま考えたら、婚活をしたからこそ、自分が妻に対して積極的に行動できたり、決断できたのかもしれない、と思うこともあります。そう考えると、とにかく動いて人に会うことが大事ですよね。
歌って踊る家族
Grand Flow
お二人ならではの時間の過ごし方ってあります?
高森さん
家の鏡の前で肩組んで歌って踊る、ですかねー。始まりはコロナだったんですが。やることなくて、肩組んで歌うようになったよね。
留依さん
私、元ダンサーなので、歌番組を見てて私が踊ると、いっしょに夫も踊るんです。それがまた下手なんですけど、でも一生懸命で。私はそれを見るのが好きなんですよね。
高森さん
最近は2歳の娘も一緒に踊るんですよ。「パパおどってー、ママおどってー」って言われて、みんなで踊っています(笑)
お相手は運命の人?
Grand Flow
言いづらいかもですが…率直にお聞きします。お互いのこと、運命の人って思ってます?
高森さん
運命の人…なんですかねぇ。
留依さん
運命の人…どうなんだろう?ビビッときたってわけじゃないんですよね。若いときにあった「絶対この人といっしょにいたい!」ってキャピキャピした感じはないんです。
でも、結婚してもいいかもな、と思ったのは、「この人とは何があっても大丈夫」って思ってたからです。恋愛と結婚は違うって言うじゃないですか。私はまさにそれを感じました。
高森さん
出会った頃からの積み重ねがあって、結果として運命の人になっていく、って感じですかね。こういうことがあったから運命の人になりました、ってのではなく。
Grand Flow
積み重ねってのは時間ですか?
高森さん
時間もありますけれど、それだけでもない気がします。いま、結婚して5年弱ですが、2人になって、ワンちゃんが来て、猫ちゃんが来て、娘が生まれて。それ以外にもいろんなことがあって、少しずつ、だんだん運命になっていったというような気がします。
留依さん
「運命=積み重ね」をイメージしてみると、「運命」って文字は元々あって、でもいろんなことが積み重なっていくことで、その文字がどんどん濃くハッキリ見えるようになった、そんな感じかもしれません。
Grand Flow
あー、なるほど、「運命にも濃さがある」ってことですね。面白いです。
高森さん
こうやってあらためて考えると、いま、このインタビューを受けたからこそ「あぁ、自分たちって運命の人だな」って思ったのかも。
Grand Flow
じゃあ、むしろ、私が「運命のキューピッド」なのかもですね(笑)
高森さん
そうかもしれません(笑)
結婚ってなんですか?
Grand Flow
最後に乱暴な質問ですが、結婚ってけっきょくなんだと思います?
高森さん
結婚…私はきっと、自分と共感できる・してくれる人がいると幸せが増える、だから結婚してると思います。ご飯が美味しいよねとか今日こんな嫌なことがあったんだとか、一つひとつは大したことなくても、共感してもらえるのがうれしいんですよね。
留依さん
私にとっては、結婚=家族というチームで一緒にいて絶対的な味方になってくれるもの、というイメージです。結婚はしなくてもいいけれど、私自身は1人でバリバリ仕事するよりチームで生きていく結婚の方が幸せだな、って思います。
高森さん
チーム…「船」とも言えますね。同じ船にのっているメンバーが家族。手垢がついた表現ですが(笑)
Grand Flow
今日、いろんなことをお聞きしちゃいましたが、インタビューを受けて何か思ったことはありますか?
留依さん
訊かれて初めて気づくことってありますね。そうか、私たち、運命の人だったんだって。ね?
高森さん
そうね、想いを言語化することで、より一層分かり合えたことがあった気がします。有意義な時間でした。ありがとうございました。
了