【成婚1年後インタビュー】#1 「結婚して泣けるようになった」
- Grand Flow
- 9月4日
- 読了時間: 10分

Grand Flowは退会されたあとも会員さんとお話をしたりご飯を食べたりしてコミュニケーションをとっています。結婚後も相談に乗ります!という名目ですが、その実、幸せなきもちをわけてほしくて。
今回はGrand Flowを成婚退会されて1年が経った塾講師のYさんと、その妻のSさんのお二人にお話を伺いました。
Yさんの婚活歴
2023年2月 Grand Flowで婚活開始
2024年1月 Sさんと初めて会う
2024年5月 成婚退会
2024年6月 入籍
2024年7月 同居スタート
<生活時間のズレをふたりで埋める>
滝口(Grand Flow)「お時間いただきありがとうございます。お元気ですか?」
Yさん(夫)「はい、おかげさまで元気です。」
滝口「変わりなくお過ごしのようでよかったです。ご存知のとおり、Grand Flowは退会された後もしつこくお話を伺うのですが…」
Yさん&Sさん(妻)「(笑)」
滝口「今日は、その後の結婚生活の近況をお伺いしたいです」
Sさん「はい」
滝口「6月で一周年ですよね」
Sさん「6月9日で入籍して1年を迎えました。前日の夜は外食に出かけて、当日は家で焼肉パーティーをしました」
滝口「いいですね。生活リズムはどうですか?お二人、朝と夜でズレてますよね。Yさんが塾の先生だからどちらかと言うと夜型で」
Sさん「私は6時半に起きてお弁当や朝食を作って、7時40分に出かけるんですが、そのタイミングで彼が起きて見送ってくれるんです」
Yさん「以前は朝10時ぐらいに起きてたんですが、朝、彼女を送り出したくて」
滝口「ステキです」
Sさん「夜は、わたしが帰ってくるのは残業ないときで18時半です。そこからお風呂に入ったりして夕食を作って。早くて21時半くらいに彼が帰ってくるので、翌日休みの日だといっしょにご飯を食べて」

滝口「朝はYさんが、夜はSさんが合わせることで、お互いにいっしょにいられる時間をつくっているんですね」
Sさん「結婚前と比べて、今は生活リズムがだいぶ変わりましたね。お互い、健康的に睡眠を取ろうとか、ちゃんと食べようとか、そういう意識は強くなったと思います」
滝口「生活時間がズレてるけど、二人の努力で顔を合わせるようにしてるんですね」
Sさん「そうですね。なんだかんだで、ちゃんとすり合わせて生活できている感じです」
<結婚して泣けるようになった>
滝口「お二人の会話の内容はどうですか?」
Sさん「以前はあまり仕事の話や感情的なことを言わなかったのですが、今はお互いに色々と話せるようになりました。わたしが医療関係の仕事をしているんですが、ストレスが溜まると感情が高まるんです。ときに泣いたりして」
滝口「Sさんが涙を流されているとき、Yさんはどうされてるんですか?」
Yさん「最初の頃は、わたしも一緒に泣いてました。もらい泣きみたいな感じで」
滝口「え!いっしょに泣くんですか!Yさんは涙もろいんですかね?」
Yさん「いや、全然です。一人暮らしのときは、感動的なアニメや映画を見ても泣かなかったんですけど、結婚して、今は泣けるようになったんです」
滝口「泣けるようになった…すごいことですね」
Yさん「そう、結婚してから泣けるようになったんです。前は全然そんなことなかったんです。感情が出せなかったんじゃないかなって思います」
Sさん「彼、元々、感受性は豊かだったと思うんですけど、何らかの理由で出さないようにしていたんだと思います。でも、今はわたしといることで、感情を出してもいいんだと思えるようになったから、元々の自分に戻ってきたんじゃないかなって思います」
滝口「はー。一人暮らしのときって誰の目も気にせず泣ける環境だったのに、泣けなかった。なのに、いまはSさんといっしょにいることで素直に感情が出せるようになった、ってことなんですね」
Yさん「そうなんですよね。それがこの一年のすごく大きな変化だと思います」
滝口「今後、お二人で何か予定はあるんですか?」
Sさん「今年の10月に結婚式を挙げる予定です。元々は今年の5月にしたかったんですが、式場の都合で10月になって」
滝口「いいですね!」
Sさん「家族だけのこじんまりとした会なんですが」
滝口「どんな形式でやるんですか?」
Sさん「神前式です。わたしが元々出雲大社で『いい人に出会えますように』と祈って彼と出会っていて、いま考えている会場には出雲の分社があるんです」
滝口「指輪もたしか出雲大社と縁のあるところで作られましたもんね」
Sさん「そうなんです。結婚式を挙げた後は、家を建てたいなと思って。いまはプチ旅行をかねてちょこちょこ土地を見に行っている状態です」
滝口「うわー、楽しみがいっぱいですね」
Sさん「そうなんです」
Yさん「二人だと、ああしたい、こうしたいって話し合えるし、お互いが得意なことで補い合えるので、いろんなことが少しずつ動き出していく感じがします」

<被害者的に見ていた>
滝口「今日、お二人の近況に加えて、もうひとつ、お聞きしたいなと思っていたことがあるんです」
Sさん「なんですか?」
滝口「以前、Sさんが『結婚相談所に入るまでに2年くらい迷ってから入ることに決めた』って話されてたじゃないですか」
Sさん「はい」
滝口「その時期にどんなことを考えていたのかな、とか、いま振り返るとその時期のことをどうとらえてらっしゃるのかな、ということをお聞きしたくて」
Sさん「なるほど、わかりました。そのころの自分は、本当に結婚したいのかが分からなかったんですね。結婚したい気持ちがある一方で、結婚を必ずしもいいイメージでとらえてなくて」
滝口「なるほど」
Sさん「結婚すると自由でいられなくなるんじゃないか、なんてことも思って。それと、結婚するにしても、自分は本当のところどんな結婚生活を送りたいのかとか、どんな人を望んでいるのかなどもハッキリしてなくて」
滝口「いろんなことがぼんやりとしてたんですね」
Sさん「そうだと思います」
滝口「それで2年間くらい考えてらっしゃったんですね」
Sさん「気になる人がいたりもしたんですが…」
滝口「そのころの自分にアドバイスするとしたら、何て言いますか?」
Sさん「そうですね…『まず、やってみたら』ですかね。やってみて、知ってから考えればいいのでは、と思います。やる前に考えるのって、間違いたくない・失敗したくない・傷つきたくない、というきもちがあったんだと思います。でも、やってみなかったら、傷つくかどうかもわからないですよね」
滝口「たしかに。その2年間の後、どうされたんですか?」
Sさん「結婚相談所の無料相談は受けたんですが、どうしても始める気にならなくて…自分の力ではどうにもできないと思い…カウンセリングを受けることにしました」
滝口「何か発見はありました?」
Sさん「たとえば、両親、特に父が自分のことを愛してくれているかよくわからなかったんです。父は感情を表に出さない人だってのもあって」
滝口「はい」
Sさん「でも、わたしが学校行くときは必ず駅まで送ったり迎えに来たりしてくれたのは父で」
滝口「はい」
Sさん「自分が求めていた愛の形じゃなかったから、わたし、親の愛に気づいてなかったんだってわかって」
滝口「なるほど」
Sさん「両親以外の人とも、自分が求める愛情の形じゃないと愛されてないって思っていて。でも、父の愛を感じられるようになって、自分が愛されていたと理解できたんです。男性から愛されるわけがないと自分で決めつけていたから、結婚に踏み切れないんだって気づけました」
滝口「なるほど。被害者的に世界を見ていたことで、人生がうまくいかなかった、ということですかね」
Sさん「そうなんです。男性に幸せにしてもらおうと思って結婚するのはちがうじゃないですか。頭ではわかっていても本当のところはそこがよくわかってなかった」
滝口「これまで見てきた周りの人の結婚の形に影響されますし」
Sさん「はい。幸せにしてもらう、という発想だと、結婚した後も『これをやってくれない』『あれをしてもらえない』ってなってしまう。そうじゃなくて、自分で自分を満たさないかぎり、パートナーシップってうまくいかないと思うんです」
滝口「それはたしかにそうですね。カウンセリングを受けたことで、自分の世界は自分が選び取っていくんだ、と能動的に見直せるようになった。結果として石原さんという素敵な方と出会えた、ってことですよね」
Sさん「はい、その通りです」
滝口「でも一方で、ちゃんと自分で考えを深めて納得してから動く、とすると、迷いの森に入ってしまう気もしますが、それはどう思いますか?」
Sさん「わたしの場合はカウンセリングを受けたことがよかったら、人に相談するのはいいと思います。なんと言うか…自立していることと人に頼らないことはちがうと思うんですよね。むしろ逆で、自立しているときこそちゃんと人に頼れるんだと思います」
滝口「それはよくわかります」
Sさん「自立って、自分がすべてのことをできると思っていない状態のことを呼ぶんですよね。ちゃんといろんなものや人に依存しているからこそ自立していられる」
滝口「本当の自立ってそうですよね。だとすると、ちゃんと考えが深まっている人も深まっていない人も、いずれにせよ人に相談した方がいい、ということになりますね」
Sさん「自分ひとりで考えるのも大事だけど、やっぱり人の力を借りた方がいいんだと思います」
<結婚相談所のイメージの変化>
滝口「ちなみに、結婚相談所のイメージって入る前と後で変わったんですか?」
Sさん「最初は、結婚相談所にいいイメージはなかったんです」
滝口「はい」
Sさん「なんか、相手を条件だけで選んでいくんでしょ、というような」
滝口「なるほど」
Sさん「で、さっきも言ったように、自分は結婚したいなぁというきもちと、でも結婚にネガティブなイメージもある、というところで揺れ動いていました」
滝口「はい」
Sさん「だから、それを恋愛でなんとかしようとしてたんですよね」
滝口「なるほど」
Sさん「でも、恋愛のときってドキドキ感とか、自分の感情がアップダウンするのを自分が楽しんでるじゃないですか」
滝口「そうですね」
Sさん「ドキドキしない人は恋愛対象にならないよ、みたいな。でも結婚ってずっと続いていくものだから、そんなドキドキを求めてもうまくいかなくて、生活していけない」
滝口「はい」
Sさん「だから結局、安心できる、信頼できる、という感覚と恋愛相手に感じるものとが違う可能性があるんですよね」
滝口「そうですね」
Sさん「結婚相談所に入って、彼と出会って、『あ、なんだ、ちゃんと好きになれるんだ』って思ったんです」
滝口「ちゃんと好きになれる?」
Sさん「恋愛のドキドキみたいなものとはちょっとちがうんですけれど、好きになって、安心して信頼できる人と少しずついっしょに関係を深めていけるって思って」
滝口「なるほど。恋愛と好きという感情はセットだと思っていたけれど、必ずしもそうじゃない、ということに気づいたんですね」
Sさん「そうです」
滝口「なるほどー。深いお話ありがとうございました。ちなみに、今の話ってYさんは聞いたことありましたか?」
Yさん「はい、何度か話してもらったことがあります」
滝口「あ、そうなんですね。ちゃんと話し合われているお二人なんですね。なんと言うか…お二人は結婚してまだ一年ですが、なんか結婚生活の先輩のような気さえしてきます(笑)」
Sさん「そんなことはないんですが(笑)」
滝口「だいぶ、長い間、お話を聞いちゃいました。最後に、今日お話しさせていただいて、あらためて気づいたことや感想があれば教えていただけますか?」
Yさん「毎日暮らしていると、自分はそんなに変化してない気がしてたんですが…こうやって振り返ると、ちゃんと変わってきている部分はあるんだなって気づけました。ありがたいなと思います」
滝口「Yさん、泣けるようになったんですよね?それはすごく大きな変化ですよね。グッときます。Sさんはいかがですか?」
Sさん「普段からYさんの話はいろいろ聞いてるんですが、あらためて滝口さんにインタビューしてもらえると、彼がそういうふうに考えているんだな、と分かるので、ありがたいです。自分の過去のことも振り返れてよかったです」
滝口「そう言っていただけてうれしいです!ありがとうございました。また、一年後にぜひお話をうかがわせてください」
Sさん「はい、ぜひ」
滝口「その前に、どこかで飲みましょう(笑)」
Yさん「それも、ぜひ(笑)。ありがとうございました!」
滝口「ありがとうございました!」

了